■■■「原型師figureneet さん・株式会社ストロンガー小田さんインタビュー」

みなさま、こんにちは。TBSのふじまです。
はじめましての方は、はじめまして!
けいおん!公式HPでご存知の方は、おひさしぶりです!

今回は「けいおん!」5周年記念1/8スケールフィギュア中野梓の原型制作を担当していただいた原型師のfigureneetさんと、製作協力の株式会社ストロンガー代表取締役でプロデューサーで原型師の小田さんにお話を伺うことが出来ました!

インタビュアーふじま:ふ  figureneet:f  株式会社ストロンガー小田:小

ふ:それでは最初に自己紹介をお願いします。

小:はい。フィギュアメーカーをやっております、株式会社ストロンガーの小田と申します。よろしくお願いします。

f:えっと、フィギュアを作っておりまして…まだ駆け出しの駆け出しなんですけれども。
一生懸命毎日やっております。figureneetです。よろしくお願いします。

小:この取材、かなり緊張しているらしいです(笑)。

f:いえ、はい、すみません(笑)。

ふ:リラックスしていただいて大丈夫ですよっ(汗)。

ふ:「けいおん!」5周年記念1/8スケールフィギュア中野梓の原型を担当されたきっかけは何でしょうか。

小:今年の頭くらいから、ずっと「けいおん!」のフィギュアをやりたいという思いはあったんですが…僕たち、いつ会ったんでしたっけ?

f:5月5日のイベントの時ですね。

小:5月でしたっけ? そのイベントの時に知り合いの原型師さんからご紹介いただいたんです。
僕も結構イベントには行っている方だったんですけど、それまで失礼ながらお見かけしたことがなくて。なんかすごく若いし、勢いで作ってるなぁ、センスあるなぁと思って声をかけさせていただきました。
それでやっぱり「けいおん!」を仕事にしなくちゃいけないなと思ってTBSさんに来たのがあの時、ふじまさんに会った時です。

ふ:お会いした途端に「フィギュアを作ってもらえませんか」ってお願いした時ですね(笑)。

小:はい。そうです。「分かりました、すぐに」って(笑)。

ふ:ということは、この「けいおん!」のフィギュアのお話が出る前から、figureneetさんには「けいおん!」のフィギュアのお仕事をお願いしようと思っていたんですか?

小:はい。彼と出会ったイベントの時にも彼は当日版権のガレージキットで出展されていて、かなりの「けいおん!」好きだという話を聞いていたので、じゃあ仕事として作らないといけないなと思っていました。

ふ:figureneetさんは、元々「けいおん!」が好きで原型を作り始められたと伺っているんですが。

f:そうですね、はい…好きなんてもんじゃないんですけど(笑)。
一応お見せしようと思って写真を持ってきました。今までの作品なんですが…。

ふ: 私たぶん…figureneetさんのその当時の作品、見せていただいたことがあると思うんですよ。…あ、それです!

figureneetさん当時の作品

f:え! 本当ですか?! 本当にお恥ずかしいんですけれども…(笑)。
始めに作ったものは全部「けいおん!」でしたね。「けいおん!」に出会うまではアニメも全然見たりしなかったので…。

ふ:えっ?!?!

小:そうなの? アニメファンじゃなかったの?!?!

f:はい、全然知らなくて。アルバイトの帰りにふとテレビをつけたら、ちょうど「けいおん!!」の21話が放送していて。前髪を切りすぎちゃう唯ちゃんの回です。

小:え、しかも第2期?

f:はい、そうです。最後の最後で放送を見て、かわいいな〜って(笑)。あの回が今でも一番好きです。正直、それまでアニメのキャラクターを可愛いと思ったことはなかったんですけどね。すごく面白いなと思いました。
そこからレンタルビデオで全部借りてきて、卒業の時にはみんなと一緒に終わっちゃうのか…という切ない気分を味わいました。最後の最後のそこから見始めて、映画「けいおん!」までの間に1年間くらいあったので…こんな感じで何作か作りました。

figureneetさん1年間の作品

小:すごい! こんなに作ったの?! めちゃくちゃ作ってたんですね!

f:大変お恥ずかしいんですけれども…「けいおん!」愛が伝わればと思って持ってきました(笑)。

ふ:おお〜! すごいですよ! こ、これは伝わりますよ〜!
これ、一番最初に唯を作ろうと思ったきっかけは何だったんでしょう。何か衝動があったんですか?

f:本当のきっかけは、その当時お金がなかったんですが、知人の誕生日にプレゼントをどうしようかなと思った時に、なぜか粘土を買ってきて、何か作ろうと思いまして。
それは結局へたくそすぎてプレゼント出来なかったんですけど。それで、粘土が余っちゃったんで作ったんですよね(笑)。

小:面白いなあ〜!(爆笑)

f:最初はフィギュアっていう感覚すらもなかったですね。あの最初の唯は数時間くらいで作りました。2個目からはちょっと準備するようになって、それから道具も少しずつ買い揃えてっていう感じです。

小:わかります。1体1体に時間をかけることもよくわからない頃って感じですよね。
ちなみに今までで当日版権で販売したのは?

f:「けいおん!」で販売したのは2点です。

小:え! じゃあ、あとはお蔵入り?

f:はい、クローゼットの中に入っています。途中までは販売するとか、そんなイベントがあることすら知らなかったですし。元々は全く興味なかったですからね。

ふ:へえ〜! では、商業用は初めてなんですね!

f:はい、初めてです。作り始めたその時は3年後にこんな風になるなんて夢にも思っていなかったですよ。商業デビューが「けいおん!」だなんて、奇跡ですよ。ありえないです(笑)。
プロになってお仕事をいただけるっていうのも5月の時点でまだ考えていなかったですし、小田さんから「けいおん!」というオファーをいただいた時、まさかそんなわけないだろうと思いました。
作っている間も、これは発売されないだろうって思いながら作ってましたし。原型が完成して、ここまできてやっと、本当に発売されるんだっていう感じです。
もう…「けいおん!」でデビュー出来るなんて、こんなに嬉しいことはないです!

小:そう言ってもらえると本当に嬉しいですね。
原型師さんもみんながみんな好きなものを仕事で作っているわけではなかったりするので。その作品が好きな人に作ってもらえることや、原型師になるきっかけとなった作品を商業用に作れる機会ってあまりないんですよね。
figureneetさんのブログを見ている方もいると思いますし、彼をきっかけに、好きなことから始めてデビューして活躍出来ると知ってもらって、これから色々始めてくれたりする方が増えたら良いなと思います。

ふ:今回原型を担当されてこだわった点を教えてください。

f:普段のあずにゃんの髪型や服装とは違うので、一目であずにゃんだと分かるように、「けいおん!」らしい足や手を…手はちょっとやりすぎて小さくなりすぎちゃったので直したりしたんですけど。
そういうところをこだわって…というより、気をつけて作りました。

小:とは言っても、彼は好きすぎて作り続けてきた手癖もあるので、何を作っても「けいおん!」っぽくなっちゃうんですよね(笑)。
今までの作品を見ても分かるんですが、かなり「けいおん!」色に染められているので。
なので、こだわるというよりは本能のままに作ったらこうなった、みたいな感じなんじゃないでしょうか。

f:そうですね。ブログでも、何を作っても「けいおん!」になってるぞ、とか言われてましたしね(笑)。あ、あとスカートのなびき方は良い感じに出来たと思います! あまり下着が目立たないように、中にもう1枚パニエを履かせたりとか。
それと髪ですかね。横から見た時もカッコよく見えるように前に出したり。

小:これ良いですよね〜!
どの角度から見ても、風になびいてる感があってすごく良いと思います。

f:ありがとうございます! そういうところは所々考えながら頑張りました。

ふ:小田さんはどうですか?

小:「けいおん!」らしく作ってもらうのは、彼の今までの作品で分かっていたので何も不安なくお願い出来ました。あとはスカートのフリルが多いので、工場の方が大変そうだなと思っています(笑)。
あと「けいおん!」らしさというのに髪の細さもあると思うんですけど、そのあたりの再現も気をつけてもらいましたので。僕もこれから塗装を頑張りたいと思います。
この記事が掲載されるころには予約開始していると思いますが!

ふ:今回原型を担当されて楽しかった点はありますか?

f:はい、もう全部です! 本当に楽しかったです!
普段の制服のフィギュアは、もう素晴らしいものが今までにたくさん発売されてますので…プレミアム感のあるこの特別なフィギュアを作ることが出来て嬉しかったです!

ふ:「けいおん!」5周年記念1/8スケールフィギュア中野梓をご予約いただいた方や「けいおん!」ファンのみなさまへメッセージをお願いします。

小:はい。長く続くフィギュアシリーズになるように祈っています。
ご好評でしたらきっとこれから続いていくと思いますので、ぜひぜひ今後もシリーズを支えていただきたいです。そしてfigureneetさんの成長を見守ってあげてください(笑)。

f:TBSさんと小田さんのおかげでスペシャルなフィギュアを作ることが出来ました。5人分、全部、ぜひとも作りたいと思っています。頑張って作りますので、どうぞよろしくお願いします!

ふ:どうもありがとうございました〜!